中国基本情報
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広大な国土を持ち、56の民族が暮らす中国では、地域や民族によって異なる方言・言語が使われています。92%を占める漢族の言葉だけでも、北方方言(北京を中心とするエリアや東北地方の方言)、上海語(上海を中心とする昔の「呉」の方言)、広東語(広東省を中心としたエリアの方言)、福建語(福建省方言)など大きく7つに分けられます。これらの方言は、別の言語といっていいほど異なり、互いにコミュニケーションを図ることができません。このため、作られたのが中国の標準語で、これは北方方言を中心に作られた言葉で、テレビやラジオ、また学校など公共の場所で使われており、中国どこへ行っても通用する言葉です。 - 文の構造
中国語は格変化や時制による動詞の変化はないし、日本語のような動詞の活用もなく、比較的学びやすい言語といえます。中国語で大切なのは語順とそれぞれの言葉の組み合わせ方で、文法の知識がなくても、基本となる文型と単語を知っていれば簡単な文は作れます。会話ができなくても筆談で中国人とコミュニケーションすることも可能です。 - 簡体字と繁体字
現在、中国大陸では簡略化された「簡体字」という漢字が使われています。これは識字率向上のため、1964年に公布された「簡化字総表」に基づくもの。日本で使われている漢字とは形が異なるものも多いので注意が必要です。なお、香港やマカオ、台湾などでは「繁体字」という漢字が使われています。こちらは1716年(清の康熙55年)に完成した「康熙字典」を基本としており、日本の旧字体と共通するものが多いです。